50代になって自由な時間が増えるのに比例して楽しみが減ってしまった気がします。
毎日なんかつまらない。そんな風に思うのは私だけ?
これって空の巣症候群っていうのでしょうか。
空の巣症候群とは
40代から50代の女性によく見られる抑うつ症状。 子育てが終わり、子供が家を巣立っていったあたりからこの症状が出てくることが多いためこう呼ばれる。 燃え尽き症候群、五月病などとも似通ったもの。
出典:ウィキペディアより
子育て中はあんなに自分の時間が欲しかったのに、いざたくさん与えられると持て余してしまう。
そして子どもは成長してどんどん遠くへ行ってしまう。
「毎日かあさん」の連載が終わった時に作者の西原理恵子さんが
- 「お母さん卒業!」
- 「もう子どもの背中しか見えなくなった」
と話していたことに共感。今まで自分の後ろをついて回っていた子どもが、
いつのまにか前をどんどん歩いていっている。背中しかもう見えない。
卒業しないといけないんですよね。こっちが子どもたちから。
母と子の時間の重さの違い
先日のテレビで林修先生が行っていた話です。
新生活を始めた子どもと、子育てから手の離れた母親の時間の重さの違いを指摘していました。。
新しい世界でたくさんの体験をし、目まぐるしい毎日を送っている子どもたちの濃い時間と、
子育ても終わり時間のたっぷりある母親との時間の重さが違う。子どもに構ってもらおうとしてもそれは無理。
じゃ、どうしたらいいのかというと、お母さん側が時間を重くしたらいい。
何にもなくて子どもにばかり気がいっている母親でなくて、自分の時間が重くなるような輝いている時間を過ごすこと。
そうすれば、いつか子どもが「うっとおしい親」ではなくて、「輝いているお母さん」と誇りに思えるようになるのではないか。
概ねこういう内容だったように思います。
確かに、「追えば逃げる、逃げれば追う」ではないけど、追ってばっかりいても相手にとっては面倒な存在なだけ。
もう自分の人生を歩き出しているんですもんね。
母親としてやってあげれることはもうそんなに多くないのか。
それならば、最後にできることは「イキイキと人生を過ごす母親」であることなのかも。
むずかしいなぁーー。
50代になって楽しみ、見つけられてないなぁ〜〜。同年代の方々はどんな楽しみがあるんだろう。
でも、これからのこと考えなくちゃ、行動しなくちゃですです。
空の巣症候群を克服するには?
空の巣症候群は自分だけの問題でなく、家族の関係も変えていきます。
子どもが小さい頃はいつも家族単位で行動していましたよね。
休日は買い物やレジャー、夕飯も一緒。
子どもがいたからこそ、合わせていた「連携」のようなものが
夫婦ふたりになってみると、お互いの個性が徐々に現れてくる。
子どもがいたから丸く収まっていたもの。
団結のために抑えていた「自我のがまん」?
空の巣症候群を乗り越えたある海外の夫婦の解決方法が素晴しい
23年間連れ添った海外のある夫婦の話が興味深かったのでシェアします。
娘が大学入学で家をでて行った後は夫婦でほぼ何も話さない状態になったといいます。
「子どもが周りにいたときは忘れられていた互いの違いや問題が再び浮かび上がってきたような感じだった」
夫婦は小さなことで口論するようになります。
静かに過ごしたい妻と週末には友達を呼んで楽しみたい夫、散らかる部屋をなんとかして欲しいと願う妻といつも部屋の片付けを指摘されてうんざりな夫。いろいろなことが重なってやがて娘の大学卒業を待って二人は離婚することになりました。
いざ、娘が卒業となった時、夫婦は一風変わった解決法を見出したんです。
妻は言いました。「一緒に暮らしたくない。私も楽しくないし、あなたも楽しくない。でも大事に思っている気持ちはあるし、離婚はしたくない」のだと。そして一つのアイディアをだしました。
「別居して、結婚生活を変えたい」
夫はいいアイディアだといい、ほどほどの距離のところに妻が住む家を一緒に探し、夫婦は別々に暮らすことに。
その時期のことを妻は
そのこと自体が楽しかった。人生の新しい章が始まるみたいだった
と話します。
そして、別居して6年、時には一緒に夕食をともにし、出かけたり、別々に過ごしたり、二人で長い散歩をしたりと最良の克服法だとわかったんです。こうやって子どもが巣立ったあとの寂しさを夫婦で乗り越えることができたそうです。
この夫妻の言葉がまた感慨深いです。
わたしたちは互いに何かを押しつけようとしない。厄介なものは一切なく暮らしている。
一緒にいる時間がより意図的になり、一緒にいながら孤独だといういら立ちがなくなった。
子どもの巣立ったあとの自分の生き方、第二章のあらすじはぜひ早めに練っておくべきですね!